DAISY デジタル録音図書に触れる〜音訳奉仕員への道

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岩手県盛岡市のオーラソーマサロン 
Aihal-Sophia【アイハルソフィア】いがまゆみ です

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前々回のエントリで「岩手音声訳の会」が表彰されると書きました。

短い課題録音の始まり〜音訳奉仕員への道
前回からまた1ヶ月経過。 11月から短い課題の録音を開始しました。 前回書いたような機械操作をしながら 実際の録音を始め...

表彰の前に、会の活動について取材があって
先日、ローカルのTV番組の一部で放映されました。

その時に録音図書を実際に利用されている方が
こんな風に聞いています、というのを聞いて
あぁ、私が録音するものをこうやって聞いてもらえるんだ、
そう思うと身が引き締まりました。

その放映を見た後の講義で
DAISY図書(デイジー)について学びました。

DAISYとは、
Digital Accessible Information System
アクセシブルな情報システムの略で、
視覚障がい者や他の障がいで本を読めない方のための
音声録音図書の国際標準規格のことです。

1997年に世界標準規格に制定されて
日本では1998年に厚生労働省が普及に力を入れ始めました。

ここ岩手では同じ年に養成講習会を始めたそうで
翌1999年にはその方式で録音された図書の貸し出しを開始しています。

それまではカセットテープに録音するのが主流でした。
磁氣テープなので容量にも限りがありますし、
録音も編集もなかなか大変だったと思います。
作成してから年月が経って、聞けば聞くほどテープは伸びるし。

デイジーはCD形式で貸し出しもできるし
最近はダウンロードでの貸し出しが増加しているそうです。
(CDといっても市販のプレイヤーでは再生できないので
専用の機器などを利用する必要がありますが)

このデイジーには次の3種類があります。
・音声デイジー
・テキストデイジー(合成音声でテキストファイルを読み上げる)
・マルチメディアデイジー
(音声、テキスト、画像の3つのファイルを同期させて再生する図書)

このうち、講義ではテキストデイジーを実際に聞いてみました。

合成音声もかなり優秀になっているんですね。
たま〜におかしな変換になっていることもありますが
ほぼ違和感なく聞くことができました。

フレーズの切り方、アクセントなども
音声訳の講義で教わったものとほとんど違いがありません。

声は男性と女性があり、その中でも2種類の声の感じから選べます。
駅のホームでアナウンスを聞くのと同じ感じでした。

利用される方は、ほとんどの方が等速(録音時と同じスピード)で
聞くことはないそうで

1.2倍から1.5倍くらいで聞かれているそう。

その速さだと設定した声の感じが変わるので
実際に聴いてみて聴きやすい声を選んでいるのだろうなと思います。

いや〜しかし、合成音声でここまで聴きやすくなっているなら
そのうち音声訳って必要なくなっちゃうのかな?
そんなことも感じてしまいます。

音声訳の講師の方には「負けないように頑張ろうね!」 と
発破をかけられましたが(笑)

このデイジー、個人的に利用してみたい氣がします。
オーディオブックとしてすごく便利だと思うし、
このデイジー図書を通して、
障がいのある方がどのようにして本を読んでいるか、
その世界を体感できると思うんですよね。

本を目で読んでも想像力を使いますが
耳で聞くのはもっともっと想像力を使います。

それを面倒と思う人もいるかもしれませんが
音声訳に携わるようになってから
音声ガイドがモチーフになった映画を見たり
バリアフリーの映画を見に行ったりして
自分の中の可能性が大きく広がり始めた実感があるんです。
知らなかった世界を知ったからですね。

この可能性が自分の中でどんなふうに開いていくのか
それを楽しみにやっていきたいと思います。

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