昨日のエントリの続きです。
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文章を書くのが苦手な人は
ただ単に「書き方」を身につけてこなかっただけ、と書きました。
書き方が分かって身についてくると
苦手意識がなくなって、氣楽に書けるようになります。
苦手な理由にはどんなのがある?
子供たちが文章を書くのが苦手な理由は、大まかに次の3つ。
・ 何を書けばいいのかわからない
・ どうやって書けばいいのか分からない
・ そもそもめんどくさい
大人も似たようなものだと思います。
大人の場合は、他にも
・ 伝えたいことが伝わらない
・ まとまりのない文章になってしまう
なども入るかもしれません。
これらは、「書き方」さえ分かれば、すっきりと書けます。
書く時に必要なのは、
1. 何について書くのか、テーマを決める
2. テーマに沿って書く内容をピックアップする
3. どんな表現方法を使うのかを考える(雛形を使う)
書きたいことをまとめて、
その内容が伝わりやすい方法を使って書く、だけ。
本の中では、勉強している教科に沿った内容で
「調べたこと」を「まとめて」、
国語で習った「書き方」を使って書いています。
最初はレポート用紙に3行書くのがやっとだった子供が
その「書き方」を繰り返しやって身につけていくと
原稿用紙で4枚〜10枚は、さらさらっと書けるようになっていくと
著者のfutu-t さんは書いています。
苦手を克服するために知りたい書き方とは?
その「書き方」とは…
1)雛形・パターンを知って使うこと
2)自分が「うまいな」と思う人の文章を真似ること
3)数多く書いて、それを継続すること
シンプルです。
「書く時に必要なこと」もそうですが、シンプルだからこそ
そんなに重要視してこなくて、身につかなかったのではないでしょうか。
まずは1)雛形。
描きたい文章によってふさわしいパターンがあるので
それを使って書いていきます。
起承転結を意識して使うとか、
科学論文などのように、結論を先に書いてから説明を入れるとか
説明文を項目に分けて書くとか。
これを分かって使えるようになると、相当氣持ちが楽になります。
テンプレートに沿って書くのと同じですからね。
1)と同時に2)真似ること。
自分が書きたい文章の形、パターンで書いている人を見つけたら
その人の文章の書き方をとことん真似てみるのがオススメ。
本の中では、子供たち同士がお互いに見聞きしあって、
文章の上手い子の書き方を真似していくうちに上達していく、
と書かれています。
私も、好きなブロガーさんの書き方を真似ています。
他にも良さそうな表現ややり方を見つけたら、ぜひ真似てみてください。
大人の場合、「私のオリジナリティが…」と言う方もいるかもしれない。
ですが、そんなのは書けるようになってから追求したって遅くありません。
大切なのは、まず自分が氣楽に書けるようになること。
苦手だと自覚があるなら、なおさらですよ。
そして3)数多く書いて、継続する。
読んで字のごとく。
たった1回書いただけで、それから魔法のようにスラスラ書けるようになる、
なんてことはありえません。
繰り返して書いていくうちに、自分のリズムも生まれてきます。
最初にやった雛形・パターン、真似たやり方をベースに、
自分なりの書き方が身についてきます。
例えばブログなら、短い文章が好きなのか、長い文章が好きなのか、
詳しく書くのが好きなのか、さらっと伝えたいのか。
私の場合は、このブログで書きたいことを説明しながら書いていると
タイトルも含めて大体1,500〜2,000字くらいになります。
自然とそこに落ち着くので、私のリズムはそうなのだと感じています。
短い文章を長くするのはかなり大変ですが、
長い文章が書けるようになると、短くするのは楽にできるようになります。
書いたものが「見える」のが重要!
本では「可視化するといい」とあります。
例えばこんなふうに。
・ 書いた文字数がわかるようにする
・ 書き続けた量(日数、文字数、枚数など)がわかるようにする
・ 書くのにかかる時間などを測ってみる
振り返ることで自己肯定感が高まる、と書いていますし、
これくらいの文章を書くのに自分はどれだけの時間が必要か、など
客観的に自分自身を見つめるきっかけにもなるとあります。
子供たちは、自分の書いたレポートを集めた束を見て
「こんなに書けるようになったんだ!」と同時に
「書けなかった時って、これだけしか書いていなかったんだ」と
自分の成長を自分で確認して、やる氣がでるのだそうです。
これは可視化したから見えるし、氣づくことができます。
やる氣が出ると、心の余裕が生まれて
余裕のおかげで楽しめるようになります。
楽しめると、ちょっと上の挑戦も楽しめるし
工夫を楽しむようになっていきます。
この過程は、子供も大人も同じ。
だから、文章を書くのがどうも苦手、と言う人にこの本をお勧めします。
そして、表現するのが苦手な人にもお勧めします。
「書く」のは表現の一部だから、この方法が応用できるはず。
ぜひこの本を、自分に合ったやり方を試してみる
ツールの一つに加えてみてはいかがでしょうか?