心と体のバランスを整えるキネシオロジーサロン
心調整師 澤ひろゆきさんの2月23日のブログエントリ
を読んで思わず、「うっ…」と息を飲みました。
最初はタイトルが氣になって読み始めたのですが
内容を読むにつれて、耳が痛いというよりも
頭をガンと殴られたような感覚になりました。
「他人の幸せを侵害する」とは…
詳細は澤さんのブログ本文を読んでもらいたいのですが、
こちらで一部を引用します。
セラピスト:therapist(癒しの人)
ザ・ラピスト:The-rapist(強姦犯)英語の綴りが全く同じで、相反する2つの言葉。
この2つの言葉は、セラピーを行っていく上で、
心がける必要があるという話を、ある方から聴きました。ラピストといっても実際の性的侵害ではありません。
他人の精神的な領域に入り込み
「人を変えてやろう」と無意識に意図することです。
衝撃でした。
性的でなくても、侵害するのはレイプですから。
私も含めて、セラピーをする側としては
心しておかなければいけないことだと、強く感じています。
誰でもやってしまう可能性がある「侵害」
この、無意識にでも「人を変えてやろう」というのは、
以前私の中にあったもの。
いえ、日常的には誰でも持っているものだと思いますし、
私も家族に対して、そう振る舞うことがまだまだあります。
オーラソーマをやっていても、というよりも
オーラソーマを始めてから、その思いが強くなったのは
まぎれもない事実です。
「こんなにいいものなのに、なんでみんなやらないんだろう」
当初、セラピストとしてやっていきたいと思っていた時期には
この氣持ちが強かったです。
オーラソーマは「無理強いしないセラピー」ですが
自分が良いと思ったものを薦めたくなる氣持ちが強かったために
結果として「無理強い」してしまったのでした。
そこからセラピストになることを一旦あきらめた時期があって、
この氣持ちはかなり薄くなりましたが。
今、オーラソーマプラクティショナーとして
私がどんなスタンスでいるかについてよく振り返りますが、
その振り返りに強烈なインパクトを受けた内容でした。
無意識に、欠乏感の代償行為としてセラピーをする
引用を続けます。
そしてその多くは、自分の中にある、欠乏感や、深い傷を
埋め合わせするための、代償行為として、セラピーを行うそうです。他人の幸せで、自分の幸せを埋め合わせする。
しかし、すればするほど、満たされずに、欠乏感が増すばかりです。
そして、もっともっともっと・・・と
自分の欠乏感を埋め合わせをするために頼んでもいないのに
そして相手は満たされているかも知れないのにあなた問題だらけだ。
あなたはオカシイ。
もっと自分をみつめなきゃイケない。
悪いエネルギーを感じるから、見てあげようか?
と、人の悪い部分を探しだし、変えさせようとします。直接そのように言わないかも知れませんが
無意識に、そして静かに、そのような意図を働きかけます。本当のご好意からかも知れません。
そして、それが役立つことが往々にあります。しかし、私自身も様々なセラピストさんから、
そのように言われた経験があり、すごく不愉快な思いをしました。そしてそれと同時に、問題があるのかも・・・
と凄く不安に感じました。
澤さんも「不安に感じた」と書いていらっしゃいますが
不安を植え付けてしまうやり方ですね…。
脅し以外の何ものでもないです。
「相手のためを思って」、という部分の根っこに
セラピストを名乗る人自身の欠乏感が透けてしまうのかもしれません。
澤さんと同じように、私自身も同じようなことを言われたことがあります。
セラピストとして経験を積んだ方から言われたことも…。
友人からも同じような体験があったのを聞きました。
ということは、日常にありふれていることなのだと思います。
セラピスト自身が、自分の今の状態をかなり意識していないと
簡単に「癒しの人」から「奪う人」になってしまう、のだと思います。
だからこそ、自分を律する「振り返り」は必要だと感じています。
自分を律することと、仲間の存在が助けになるのでは?
自分のことを100%客観的に観ることは難しいと思います。
それはセラピストであっても。
誰にでも「ココロ」が弱くなるときがあります。
それはセラピーを学んで、提供する側のセラピストでも同じです。
そんなときに、自分一人で抱え込むことは必要ないと思います。
というか、一人で解決すること自体が難しいと思うので
信頼できる仲間に指摘してもらえるようなつながりを作りたいと思うのです。
自分を律することはもちろん大切。
その上で、客観的に「今のあなた、大丈夫?」と言ってくれるつながりを
普段から作っておくことが、より重要になってくると感じています。
ただの「同業者の仲良し」だけでつながるのではなく、
自律した個人として、お互いをお互いで支え合うつながりを
作っていきたいという思いで立ち上げたのが
「セラピストサポート岩手」です。
今回の澤さんのブログエントリを読むことで、
セラピストサポート岩手のコンセプトを改めて意識しました。
同じように考えている方とつながりを持ちたいですね。