ゆっくり、いそげ festina-lente

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岩手県盛岡市のオーラソーマサロン 
Aihal-Sophia【アイハルソフィア】いがまゆみ です

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先日のエントリで一部を紹介した本、
「ゆっくり、いそげ」

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著者は影山知明さん。
西国分寺「クルミドコーヒー」店主です。

私が影山さんを知ったのは3年前。
23時頃からやっていたNHK NEWS WEBという番組に
2015年度火曜日担当のネットナビゲーターとして
出演されていました。

穏やかな物腰で、それでいて鋭い視点をお持ちだなと。
もっとこの人の話を聞きたいなと思っていました。

今、読むタイミングだった本

当時この本が出版されているのは知っていましたが、
引っ越しやら何やらでまぎれてしまって
そのうちに〜なんて、手を出しそびれていたんです。

最近、ようやく手に入れたので読んでみました!

すると、なんとびっくり!

西村佳哲さんの本
こんばんは 今日は短く。 というのも、まだ本を読んでいる途中だからです。 その本は「自分の仕事を作る」 ...

このエントリで取り上げた、
西村佳哲さんの「自分をいかして生きる」から
影山さんは多大なインスピレーションを受けたそう。

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そして、文章の中に出てくる「支援」の言葉。
私は手元に残すと決めている本には書き込みをするのですが
こんな感じに書き込んでいます。


ちょうど本の中間あたりで書き込みました。
このShien と書き込んだのは
先ほどのエントリにも取り上げている
舘岡康雄さんの「世界を変えるSHIEN学」が頭にあったからです。

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そうしたら、その後のコラムに
舘岡康雄さんの「利他性の経済学」について書かれていました。

つまり!
「こう在りたい」というベースが同じだったんです!

(その理解度には差があると思いますけど…)

、読む必要のある本だったし、
今だから、書いてあることが実感を持ってわかるんだな、
そう感じました。

(私が舘岡さんの著作を読んで書いたエントリはこちら)

相互依存を理解したい!(1)
こんばんは 久しぶりにこんな本を読み返しています。 前職を辞める辺りによく読んでいた本です。 お互いに助け合う、...
相互依存を理解したい!(2)
こんばんは 相互依存を理解したい!(1)の続きです。 私が思う相互依存は、今のところ次の通りです。「相手を尊重して...
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こんばんは 相互依存を理解したい!(2)の続きです。 「世界を変えるSHIEN学」で プロセスパラダイムをもう一歩...

ギブから入る支え合いが豊かさにつながる

「ゆっくり、いそげ」はサブタイトルに
「カフェからはじめる人を手段化しない経済」とあります。

カフェと言えば、私がお世話になっているカノンさん。
友人に紹介してもらって、初めて伺った時に
オーナーさまの想いを聞かせていただきました。

その時に聞かせていただいたことは、
当時(今も)私が想っていることとすごく近くて
「私もそう想ってるんです!!!」と暑苦しく返した覚えが…(汗)

それはつまり、影山さんが著した内容と繋がっています。

本の内容にこんな部分があるので引用します。
お店にチラシを置いてくれないか、お店を使わせてくれないか、という問合せの中に、一方的なものがある、という文です。

 つまり、お店を「利用」しようとするもので、先方にとってそうすることの意味は分かったとしても、お店にとっての意味となると、「?」となってしまうもの。
お店に来たこともなく、こちらがどういうお店で、どういうことを大事にしようとしているのかにもほとんど関心がないまま連絡がくるようなケースも、残念ながらままある。

こういう問合せには、こちらも「利用」で返すしかない。
つまりお金だ。
「いくらいくら払ってくれるならいいですよ」と。
ただこうしたやり取りはちょっと疲れるし、その先にお金以外の何かを生んでくれないことが多いので、実際には断ってしまうことも多い。

ただ実はまわりを見渡してみると、こうしたお店にまつわるものに限らず、世の「やり取り」の多くが、この「利用し合う関係」で埋められていってしまっていると感じるのは自分だけだろうか。

「自分たちが何を手に入れようか」=「take テイク」
「自分たちは何を贈れるだろうか」=「give ギブ」

影山さんはこう書いています。
「テイクから入るか、ギブから入るか。」

先ほどの引用文の「利用」というのは
「テイク」から入っています。
どちらにもWin-Winであり、お互いに氣持ち良くいられるのが
「ギブ=支援=SHIEN」し合い、豊かさへつながると思うんです。

このお互いに支え合う、という想い、
最初にオーナーさまから伺っていますし、
今でも世間話の中で何度となく話題に上がります。

仕事上の直接のやり取りだけでなく
醸し出す雰囲気やコミュニケーションなどでも
ギブから入る関係を作り上げていきたいよね、と。

理想を形にしたいから考えるし、やり続ける

ギブから入るのは理想かもしれません。

ですが、影山さんはクルミドコーヒーを立ち上げ、
事業を続けて、広げていく中で、
その理想を現実にしていっています。

本の帯にも
「”理想と現実”を両立させる経済」とあります。

だったら、
「できないんじゃないか…?」と不安に思うより
「そう在るにはどうしたらいいんだろう?」と考えていたい。

影山さん、実はカフェなんて別にやりたくなかったそうです。
飲食業は大変ですから。
自由そうに見えて、とても不自由な部分があります。

でも、やり続けるうちに「自分の本分はこれだ」と定まったのだそう。
「ひとが『いきる』ための場づくりをすること」
素敵だなと思います。


festina-lente  ゆっくり、いそげ と訳されるラテン語。
夫からは開高健の訳で「悠々として急げ」と聞かされていました。

遠回りと感じても、実は一番早く到達するようです。
この心持ちを自分のアンカーにしたいと思います。

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