読み終わりました!
いやぁ、深いです…。
当たり前なんだけど。
著者のシャイン氏はMIT(マサチューセッツ工科大学)
スローン経営大学院名誉教授で、
組織文化、組織開発、プロセス・コンサルテーション、
キャリア・ダイナミクスのコンサルティングを行って来た方です。
そういう方が提唱するコンサルティングと
私がやっているようなコンサルテーションを
同じものと考えるのは無理があるのかな…?
と、ちょっと考えたところもありましたが。
どうも、そうではないようです。
私が今のところ理解したこととは
まだまだ浅い理解なので
この本の説明を詳しくするのはやめておきますが、
私が今のところで理解しているのはこんな感じ。
・安心してものが言える雰囲気、関係を作る
・クライアントが答えを持っているので、それを自身が引き出せるようにサポートする
・何が頭or心に引っかかっているのか?を突き止める
・大きな問題解決よりも、今すぐ取り組める行動をクライアントと共に探っていく
これと同じようなことを、
オーラソーマで数年前からやっていたアップデートと
昨年の今頃に行われたグランドアップデートで聞いていました。
帯にもある通り、
「自分ではなく、相手が答えを見出す『問い方と聴き方』。」
これはオーラソーマでよく言われている
「その人自身の中に答えがある」
と全く同じなんです。
だからでしょうかね、
この本に反応したのは。
好奇心と思いやりが必要
シャイン氏がこの謙虚なコンサルティングのプロセス全体に
必要なのは「好奇心」だと言います。
役に立ちたいという積極的な気持ちと、
好奇心と、思いやりから生まれるものであることだ。
そして、その根本には、尊重され大切にされたいと願うクライアントを前にしてなお、クライアントが直面している状況の複雑さと厄介さを前にしてなお、変わることのない謙虚な姿勢がある。「謙虚なコンサルティング」p309より引用
好奇心なら負けないぞ!
というわけじゃありませんが
目の前のクライアントさんがどんなことを話してくれるのか
私と話すことで何かに氣づいてもらえるのか
今よりもココロとカラダがリラックスできるようになるのか
そう言う意味で、私の好奇心は尽きるところがありません。
少しでも目の前の人の役に立てれば、
と思ってやり過ぎてしまうことも多々ありますが
シャイン氏が述べている内容は
うんうんとうなずけることでもありますし
私でも少しはやれているんだな、と確認もできました。
(他の人の意見はともかく、自分を認めるのは大事)
こんな一文を書かれているので、これも引用します。
コンサルティングのこの新たなモデルが、広く一般の支援プロセスにも応用できることは言うまでもない。
子供を持つ人が謙虚なコンサルティングをほんの少し取り入れると、子育てをいっそう上手にできるようになる。「謙虚なコンサルティング」p309より引用
特殊なやり方ではなく、好奇心と思いやりを持つことで
応用できるとシャイン氏は語っています。
このやり方が全てではないですが
取り入れて効果があがることならやってみるといいと思います。
次は「人を助けるとはどういうことか」を読む
内容的には遡る感じになりますが
次はシャイン氏の別著作「人を助けるとはどういうことか」を読みます。
「謙虚なコンサルティング」を読んでいて感じましたが
コミュニケーションを取るときに、お互いが思っている意味が食い違っていると、話しすらできないんです。
言葉の意味のただ一つの正解を求めるのではなくて
「私はこう捉えていますよ」
という前提をお互いに持ち寄ることで
「それじゃあ、どうするのがいいんだろう?」
に発展していけると思うのです。
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そこで友人が書いてくれたコメントが
まさにそういうことを表していたな、と思いました。
白杖を初めて使った割に慣れるのは早かったんですが右へ右へと寄っていくクセがあるのがわかりました。スイカ割りには向かないと思う。
伊賀 真由美さんの投稿 2018年11月19日月曜日
それには、この本のタイトル自体を
私はどう捉えているのか?を自問することから始まります。
「人を助ける」
私はどう捉えているんだろう?
今は漠然としていますが
読んでいるうちにある程度形が定まってくるのではないかな。
しばらく両方の本を行ったり来たりしながら
自分の考えをまとめたいと思います。