柳家小三治師匠の芯(真)

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岩手県盛岡市のオーラソーマサロン 
Aihal-Sophia【アイハルソフィア】いがまゆみ です

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  9月13日,10月 4,11,18日 
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NHKで日曜の朝早くから演芸番組をやっています。
今回のナビゲーターは林家正蔵さん。

演芸図鑑
落語、漫才、講談、マジックなど達人・名人が披露する笑芸・演芸。ドラマ、音楽、バラエティー、古典芸能、文化・学術など各界の一線で活躍する方をゲストに招き、「演芸界」の重鎮たちと繰り広げる極上のトーク。 日曜日の早朝・頭と心のサプリをお届けします!

2組の演芸(主に漫才と落語)プラス
ナビゲーターとゲストのお茶の間対談、というのが番組の構成です。
30分番組なので、対談は数週に渡って放映します。

朝早く起きて見ているわけではなくて
録画してゆっくりみるのがいいんですよ。

言葉の使い方と伝え方、伝わり方

4日と11日放映分のゲストが柳家小三治師匠。

もともと大好きですが、
何度か安比スキー寄席に行って落語を聞いて以来の大ファン。
楽しみにしていました。

対談が始まって少ししたころ、
正蔵さんが、自分の心に残っていることを小三治師匠に聞くのに

「寄席の楽屋で、
『日によって今日はどんな与太郎が出てくるんだろう、
いろいろな登場人物が出てくるのが楽しい』
っておっしゃったことがあったんですけども…」

と話し出しました。
そうするとすかさず小三治師匠が

「あなたは言葉が足りない」

とピシャリ!

小三治師匠は、その言い方だと(あなたはわかってるけど)
普通に聞いている人には伝わらないよ、ということを指摘されたんです。

正蔵さんの心に残っている小三治師匠の言葉というのは  

「(小三治師匠の中から)今日はどんな与太郎が出てくるんだろう、
新しい与太郎に会えたら、それを感じるのが楽しいんだよ」  

ということだったそうです。  

最初からこういう与太郎を出そう!と思わずに
その日その場で、自分の中から生まれてくる新しい与太郎を
楽しみにしているんだそう。

ところが、正蔵さんの話し方では、

「その日に寄席に出演する落語家によって
いろいろな与太郎や登場人物が出てくるから、
それぞれの味付けがわかって楽しい」

という伝わり方になっちゃう可能性があります。
そこを小三治師匠はおっしゃっていたのでした。

名人の在り方は日常から

実は正蔵さん、対談冒頭でも

「師匠!師匠はどうして落語家になられたんですか?」

と、なんとも茫洋な質問を投げかけたんです。
(正蔵さん…ここで聞く話かい…?と正直、思いました)

一瞬眉根を曇らせた師匠、
「この番組短いんでしょ?放送時間5分か10分しかないんでしょ?」

というと、正蔵さんが
「いえ、大丈夫です。延長させます。なんなら特番組みます。」

すかさず師匠が
いやいやそうはいかない、そんなことはここじゃなくていいんだ
というようなことをおっしゃっていたんですね。

この様子を見ていて、なんかすごく感激したんですよ。
言葉の伝え方、伝わり方まで広く意識しているんだなって。
だから名人なんでしょうねぇ。

落語が上手いというのは、単に芸事が上手なだけではなくて
日常生活の中でも常にその在り方でいるからなんだろうなと思いました。

柳家小三治師匠の芯(真)

wikiに書かれている小三治師匠の経歴などを見ると
なかなかにクセのあるお人柄なんですが
私はそういう人が大好きで(笑)

対談の中で小三治師匠が話す思いは、
師匠の芯(真)を表している氣がします。

「(俺を)高嶺の花だなんて思ってちゃダメ!
自分と同列にいる仲間だと思ってりゃいいの!」

「上いこうとか下いこうとか考えちゃダメ!
上も下もないの!
君は君なんだから」

この言葉の裏に込められている思いは
落語家だけに限った話ではないなと感じて受け止めていました。

対談からの抜き書きですが
この言葉から受け取るものは人それぞれでしょう。
受け取った言葉の意味を自分で考えてみるのをオススメします。

寄席でも、枕で話す内容でその落語家さんの人となりがわかりますが
そういうのをもっと聞きたいなと思います。
落語家さんに限らず、その人の思いがわかる言葉を聞きたいですね。
だからAihal-Sophiaという仕事をしているわけですよ。

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