こんにちは
思考が逃げるとは？
思考は逃げます。
流れていると言ってもいいかもしれません。
捕まえようとすると逃げます。
言葉にした瞬間に違ったものになってしまう感覚があります。
イメージしたものをそのまま100%表すことが出来るなんて、
なかなかありません。
それでも、自分の中にあるものを取り出そうとして、
イメージを言葉で表す努力をしています。
コミュニケーションはもともと誤差を含んでいます。
発信する側のフィルターを通した言葉や態度を、
受け取る側も自身のフィルターを通して感じています。
その誤差が小さい場合は、AがA’、もしくはA”くらいには
なるかもしれませんが、
その本質は一応Aとして伝わります。
ところが誤差が大きい場合、AがB、
ひどい時はCを通り越してDになってしまうことも起こります。
伝言ゲームでイメージしてみよう
伝言ゲームが分かりやすい例だと思います。
この「誤差を含んでいる」というのは、
私は、その人が持っているフィルターであり、
思い込みの部分であると解釈しています。
文字にするとみんながわかるからいいね！
と単純に思っていた時期もありましたが、
このフィルターのおかげで、
行き違いが起こることもよくあるのが現実です。
例えば、時間に厳格なAさん。
「集合時間は10時です」というメモを受け取りました。
時間に厳格なAさんは、9時55分にはその場所に着いています。
もっと早く着くようにすることもあるかもしれません。
「遅れてはいけない」
「人を待たせてはいけない」
「時間は守らなくてはいけない」
これらはAさんのフィルターです。
さて、ちょっぴりのんびりやのBさん。
同じメモを受け取って、Bさんは10時に着けばいいや、と家を出ました。
着いた時間は10時5分。
「10時はちょっと過ぎたけど、まぁこれくらいなら大丈夫」
「時間ちょうどには始まらないし」
「みんな何も言わないし」
これらはBさんのフィルター。
どちらが良いとか悪いとかは関係ありません。
それぞれが信じていることだから。
こんなズレがある、ということを理解していると、
むやみに怒ることもないし、落ち込んだりすることもないんです。
みんながフィルターという思い込みを持っている
誰しもがフィルターを持っています。
おそらくない人なんていないんじゃないですか。
ただ、自分の持っているフィルターに氣がつくこと。
これは大切だと思っています。
そして、時にはそのフィルターが今の自分にとって
本当に必要なものなのかを問い直してみるといいかもしれません。
身近な人の口癖の刷り込みだったり、テレビからの受け売りだったり。
あなたにとって必要なフィルターかどうかは、あなた自身が判断すること。
誰もあなたの代わりにはなれません。
私にできることは、あなたが自分から選びとって変化していく様を、
横で見守りつつ応援していくこと、でしょうか。
あなたの道を私が走ることはありません。
私は私の道を走っているから。
でも、その道が近よっている時には、
「あなたは素晴らしいね」と声をかけることができます。
私もその姿を見て、感じて、触発されるから。
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