こんばんは
先日、関東に住んでいる友人夫妻の中学３年生の娘さん、
Mちゃんがスキーをしに来ていました。
日程は４日間、来た日の午後から、
帰る日の午前中までの丸３日間のスキー三昧。
スキーが上手くなりたいと言っていたので、
私の出来る範囲で教えることになっていました。
「教える」ことの難しさは知っていましたが、
Mちゃんのおかげで面白さと楽しさを知ることができました。
その時と、その後に氣がついたことを書きたいと思います。
教えるって難し～い！！
まず教えることの難しさ。
２年ぶりにスキーをするMちゃんに、感覚を思い出してもらうことでした。
そして、その感覚をどの程度思い出しているのか、
今どんなことなら理解してもらえるのかを私が感じ取ることでした。
身体も大きくなっているし、
２年前よりは格段に大人っぽくなってはいますが、
全てを言葉で説明して理解してもらうことはできません。
ついつい盛りだくさんな説明をしてしまう私もいます。
盛りだくさんに説明すると、当然のように混乱します。
なので、Mちゃんが滑る上で必要なことを一つずつ伝えて
意識してもらうようにしました。
両足で板を踏むこと
手が視界から消えてしまわないようにすること
ブーツに脛が当たるようにすること
などなど、Mちゃんの様子を見ながら声をかけつつ滑ってもらいました。
滑り終わるとフィードバックしてもらいます。
「今のはどうだったと思う？自分で意識してたことができたと思う？」
素直に感想を言ってくれるのがとてもありがたかったですね。
「ん～、できてなかった」とか
「今はすごく意識してやったよ！そしたら大丈夫だった！」
などと言ってくれます。
実際に見ていてもその様子はよく分かるので、
私の教え方の目安にもなりました。
形にすることの意味
出来ないとか、怖いということで言い訳が増えることもありました。
その不安を感じる部分は、私自身も味わってきたことなので、
全く同じに感じているかはわかりませんが
少なくとも「今、こういうことを感じているんだろうな」と
推測することができます。
そしてその状態を克服している私としては、
その不安の出処も分かっているので、本人に確認してもらいます。
「今不安に感じていることは何かな？どういうことが不安なのかな？」
言葉にすることで明確になっていきます。
「斜面がでこぼこで怖いし、
人が昨日より多いから怖いし、
スキー板が下に向かないから滑れない」
その中で、どうにもならないこと、工夫したら解決すること、
自分がやることでしか解決しないこと、などがはっきりします。
ここを説明することで、得体の知れなかった不安が形を得て、
本人にも分かる形になります。
特に自分がやることでしか解決しないことは、はっきりと言いました。
「上手くなりたい」という目標が本人にあったからです。
目の前の苦手なことを避けていては目標に到達できないと分かると、
怖くてもなんとか努力をしてくれます。
私は、私がやってきて知っている、
なるべく負担にならないやり方を教えました。
そして、できたことを「できたね」と追認することだけでした。
途中、私の教え方で楽しく滑れているんだろうか？
マンツーマンだから嫌だと言えなくて我慢させていないだろうか？
などなど考えました。
不安にもなりました。
でも、Mちゃんが出来た時に見せてくれる笑顔に励まされました。
教えることは教わること
教えることは難しいですが、自分が苦労した時のこと、
目標からブレそうになったことを思い出すと、
その経験があって良かったと思えます。
私自身がレッスンしてもらった時のことを思い出しながら
Mちゃんに教えていて感じました。
教えるということは、
完全に理解していないと教えられない、
というものでもないということです。
人に教えながら自分の中にあるものをブラッシュアップしていけるので、
実はこれが一番の学びになるのだと実感しました。
丸３日間みっちりと、Mちゃんと私でお互いに学んでいたんだなと思いました。
「その後に氣づいたこと」はこの後に持ち越します。
氣になったら読んでみてくださいね。
