ちょっと前のYahoo!ニュースでこんな記事を見つけました。
「ハリー英王子、母ダイアナ元妃の死をずっと語らず 今では後悔」
(配信終了)
ダイアナ元妃が交通事故で亡くなったのは1997年。
当時のハリー王子はまだ13歳でした。
ニュース記事によると、
ハリー王子は、兄ウィリアム王子、キャサリン妃と共に
精神医療慈善団体の横断組織として
「ヘッズ・トゥゲザー」を立ち上げたのだそうです。
目次
ハリー王子の「弱さではない」とは
その「ヘッズ・トゥゲザー」のイベントについて
BBCの取材に答えたときのハリー王子の言葉にハッとしました。
「28歳になるまで」母の急死について口にしたことがなく、
今ではそれを後悔しているという王子は、
BBC番組「ブレックファスト」で、
「苦しんでも大丈夫です。口に出す限りは。それは弱さじゃない。
弱さというのは、問題を抱えているのに認めないで、
解決しないことです」と述べた。
弱音を吐くことが、
「人間として弱い」と思われるんじゃないか、
そう思っている人が多いと思います。
実際に、そういう人を「あいつは弱い」
と言うのを何回も聞きましたし、
私も、かつてはそう思っていたクチでした。
苦しんでも大丈夫、口に出す限りは。
けれど私自身が、
自分の感情をコントロールできずに落ち込んだり、
悲しくもないのに
涙が溢れてくるようなことが続いたりして、
自分でもおかしい、と思うようになったときがありました。
そのとき夫に、
自分のそんなおかしくなった状態を話しました。
心に澱のように溜まってしまう氣持ちを外に出すのは
自分の心の健康にとって必要なんだと、
そのとき初めて実感しました。
話を聞いてくれる人がいるだけで
自分の氣持ちを外に出すのはやりやすくなります。
ただ、聞いてくれる人が周りにいたとしても
本人が話すかどうかは別の問題ですが。
自分の状態を認めずに、解決しないこと
話さない人には、
単に自分の状態を客観視していない人もいるでしょう。
認めない、というよりは
自分が辛い状態にいるのがわかっていないという場合です。
こういう人は、何かのきっかけで「辛かったんだ」と氣づいたら
認めることができるし、認められれば、解決に動けます。
この例とは別に、
あえて「認めていない」人もいます。
見てみないふりをしている人。
「私は、僕は、 ちゃんとリフレッシュしているから大丈夫。
心配する必要なんてない。自分が弱いはずないんだから。」
本当にそうでしょうか?
外に出したら「負け」と思ってはいませんか?
同情されるのはまっぴら、と思ってはいないでしょうか?
そんな方に、ハリー王子の言葉を知ってもらいたいです。
「弱さというのは、問題を抱えているのに認めないで、解決しないこと」
あなたが思っている弱さは本当の弱さなのか?
口に出す、言葉にするのは、案外と勇氣がいるものです。
自分の「思っている弱さ」をさらけ出すものだから。
それを口に出せるようになるのは
その「弱さ」をさらけ出しても、心の澱を手放したいと思うから。
とてつもない勇氣です。
私はなかなか出来なかったから、よくわかる…。
恥ずかしさ、情けなさを通り越さないと出ない勇氣なのです。
自虐的な笑いに替えることもあると思います。
私も以前、そうしたことがありました。
でも、その中身は自虐で終わらせてしまってはいけません。
客観的な視点を持たないと、単なる自虐ネタになってしまいます。
抱えた問題を笑えはしても、解決はしないのです。
だから、ハリー王子の言う「弱さ」が
認めずに抱え込んでしまうことだというのは、納得がいきます。
「自分が思っている弱さ」は、実は見せかけの弱さ。
自分が弱い、と思っているところに本当の強さの種があります。
一旦、弱さと思うものを外に吐き出してみる。
すると、解決策が見えてくるような氣がします。
弱さをさらけ出すことで、強さを見つめるきっかけになる
心の病ほどでなくても、
誰しも心が弱くなってしまうときはあります。
その時に、澱になっている想いを
安心して吐き出せる場所があったら…
自分が弱いと思っていることを
さらけ出しても大丈夫な場所があったら…
あなたは、自分の本当の強さの種を見つめる作業ができるのです。
じっくりと聞いてくれる人に話せれば、その作業の半分は終わります。
あとは、軽くなった心を一人でじっくり見つめること。
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