「知りたい」と思うから世界が広がる

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岩手県盛岡市のオーラソーマサロン 
Aihal-Sophia【アイハルソフィア】いがまゆみ です

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また「せんせいのお人形」のお話です。
興味のある方はおつき合い願います!


「せんせいのお人形」の構成

「せんせいのお人形」の本編は、
スミカターンと昭明さんターンの2つの視点が描かれています。

同じシーンをそれぞれの視点から見たターンです。

どちらのターンでも、それぞれのモノローグに
共感するところがものすごく多いです。

成長していくスミカの心情と、成長を促し見守る
昭明さんの心情のどちらもわかる、というか。
そこがいいんです。

1巻では昭明(しょうめい)さんと
スミカの出会いが描かれています。

親戚の間をたらい回しにされ続け、
学校は行っているものの友達もおらず、
ただひっそりと毎日が流れるにまかせていたスミカ。

昭明さんに引き取られ、
一人の人間として生きられるように教育され始めてから、
自分の感情や意思を取り戻していきます。


2巻の発売が4月25日に決まったそうで嬉しい!

その2巻には、スミカが昭明さんのところに
住み続けるための賭けとして、
格式の高い「六花女学院」への編入試験に
5ヶ月という短い間で挑むお話が載ります。

今までの自分と「今の自分」を比べるスミカが、
感情や感覚を取り戻していることに氣づくシーンや、
九九すら怪しいスミカが、
昭明さんや友達の辺見類クンから
「学ぶ」「知る」楽しさを見つけていく件が秀逸です。


「知る」が広げる世界

特に学校の勉強ではなかなか学べない
「教科をまたぐ興味」を調べてつないでいくことで
満足を覚えていくシーンは何度見ても感動します。

この、興味の向くままに本を読み、考え、
また調べ物をし、というスミカの行動は、
私が楽しんでやってきたこととほぼ同じなんです。
(小学校低学年の頃と、大人になってかなり経ってから)

だから、スミカのモノローグ
「座ってるのに 全速力で走ったみたいに 心臓がうるさい。
外はどんどん 寒くなってる はずなのに
身体じゅうが 熱くなってるみたいだ」
は、同じように感じるのでよくわかります。

ワクワクして、この先が早く知りたい、
もっと知りたい!と身体じゅうで反応します。


実はこのお正月のこと、80歳になる母が
このスミカの様子とまったく同じ話をしていました。

母はこの5年くらい、小説以外にも評論や
自分の生まれた頃の時代背景ついての本などを
貪るように読んでいます。
成り立ちや始まりを知りたいのだそうです。

80歳の母もスミカのように
ワクワクしながら自分の知りたかったことを
知る喜びを感じているのだと言っていました。

「知る」に年齢は関係ないってわかると
この先がとても楽しくなります。
ましてや私はこの母の子だと思うと、
同じ道を辿りそうなのがわかって面白い(笑)


「知りたい」

それは欲だと思います。

何を知るかはそれぞれ違うでしょうけれど
〜したいという欲なのは同じなのではないでしょうか。

人によっては衝動と言ってもいいくらいの強さでもあります。

スミカの場合は外の世界を「知る」ことで
自分自身はどうなんだろう?と
自分の内側を「知る」ことにつながっていくのです。

「知りたい」の向かう矛先が
自分の外側だろうが内側だろうが、
その欲求を認めて満たしていくのは、
自分の世界を広げる作業だと感じます。

知ってから「どうするか」に思いを馳せる

知って驚き、目からウロコが落ちるようなものもあれば、
知ってしまっておののき、怖れを感じてしまうものもあります。

それでも、知ったから世界が広がったのは間違いありません。


知ったからこそ、どうするか。
どうしたいのか。

それを考える材料をまた調べていく。
積み重ねていき、考えを練り上げる。

それもまた楽しいとさえ思っています。


スミカがいろいろなパーツを集めてみて、
初めて自分が何を学ぶかわかった!と言うシーンがあります。
そこでスミカはこう言います。

「世界…  …ううん 人だ」

「今まで生まれて死んでいった人たちのやってきたことだ…」 

「せんせいのお人形」藤のよう 第20話より

このスミカの言葉は、先日書いたこちらのエントリにつながります。

「大衆の反逆」を書いたオルテガとつながります。
というか、オルテガが感じたのと同じことを
スミカ自身が感じているんじゃないかと思います。

正直、うらやましい。
ここまでの深い世界の広がりを
若くて柔軟な頃に持てるのが。

まぁ、物語の世界ではありますが、
ホントにいいなぁと思います。

コミック、マジでオススメ!
書店で見かけたらぜひ手にとってみてください。
世界観をじっくり味わってほしいなぁと思います。

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