今日はカノンさんでのセッション会でした。
ご予約の方を迎えて、盛りだくさんに
内容を詰め込んだセッションになりました。
いろいろとお話をうかがえて、楽しかったです!
(私が楽しんでる…笑)
おいでくださった皆さま、ありがとうございました!
さて。
セッション後の休憩中に、
梅原猛氏がお亡くなりになったのを知りました。
哲学者であり、梅原日本学と呼ばれる
独自の歴史解釈を展開した方です。
学者のみならず、スーパー歌舞伎などを
創作するなど幅広い活動をされていました。
初めて梅原猛氏の存在を知ったのは、
約25年前だったと思います。
当時、実家で購読していた新聞の
新年の特集に載っていた氏の笑顔が
目に焼きついて離れませんでした。
そこから貪るように著作を読みました。
一時期は第二期梅原猛著作集を
全巻揃えようとしていたほどでした。
著作があまりにも多くて途中で挫折しましたけど(笑)
まぁ、それだけのめり込んだので、
敬愛を込めて「梅原センセ」と勝手に呼んでいます。
関西弁のアクセントがしっくりくる感じで。
梅原氏の取り上げるテーマは
一つ一つが私の興味を刺激するもので、
しかもその興味は現在まで続いています。
古代史、仏教、アイヌ、東北学などなど、
お、面白そう!と思って資料を探すと
必ずと言っていいほど梅原氏の著作が出てきます。
梅原日本史は、思索を積み重ねた上での
直観による大胆な仮説を打ち立て、
綿密な資料調査で体系化する手法だったそうです。
発表当時は批判が相次いだそうですが、
現在ではその学説も多くの学者が受け入れているのだとか。
今も賛否両論あるそうですが、
一つの説として読むと
考えの幅を広げてくれると感じています。
そういう意味でも
私にとっては「センセ」なのかもしれません。
私がセンセを知ってのめり込んだのは
平成に入ってから。
改元を待たずにセンセが逝ってしまわれたのは、
私の中では何か、時代の変わり目のような氣がしています。
自身の闇から始まった思索を、
様々なやり方で昇華させていった梅原センセ。
ご冥福をお祈りします。
またセンセの本を読みたくなってきました…。