昨年、禅に興味を持ってからというもの、
仏陀が説いた「原始仏教」からの流れに大きく心を惹かれています。
オーラソーマにも仏教のエッセンスが入っています。
なので、どちらにも共通する部分に心を惹かれているようです。
そんな観点から、クリアという色について書いてみます。
色彩としてのクリアとは？
今回このことを書こうと思った発端は、
「オーラソーマ 総合情報サイト ブログ」のエントリ
「クリアーとはなんでしょうか？」を読んだから。
上記のエントリに載っていますが
オーラソーマの教育機関ASIACTの学長
マイク・ブース氏の言葉を引用します。
ブッダは苦しみの三つの原因を述べています。
手に入れられないものを欲しがること、
欲しくないものを手にしていること、
どうしていいかわからないこと
オーラソーマでは、これを三原色で表現します。
手に入れられないものを欲しがること ＝ ブルー
欲しくないものを手にしていること ＝ レッド
どうしていいかわからないこと ＝ イエロー
どれかが突出する、もしくはどれかが著しく減少すると
（どちらも同じことを表していますが）それがパターンを作り出します。
ネガティブな側面をパターンとして表していることが多いですが
苦しみを表してるんだから当たり前ですね。
そして、この三色を光の三原色として見るとき、
クリアには、ブルー、レッド、イエローが同じだけ入っています。
オーラソーマではクリアを光、意識として見ます。
クリアには三原色が等分に入っているわけなので
ブルーでもあり、レッドでもあり、イエローでもある状態です。
そして自分が、そのどれも持っていることを意識できていることが
クリアの状態だなと私は感じています。
苦しみと苦しみの理解
これら三つの原因がすべての病氣のパターンを作り出しています。
（中略）
クリアーが意味しているのは、私たちがより意識的になり、
条件付けされたパターンという幽霊たちに
自己同一化しなくなるということです
クリアの本来の状態は、それぞれの色が持つ良し悪しをわかっていて、
どちらにも偏らずに中庸の状態、ニュートラルな状態で物事を観察します。
つまり、条件付けされたパターン（突出or減少）が苦しみを産む素因と知り、
それを意識することが自己同一化しなくなる（突出or減少に囚われなくなる）
だと、私は理解しています。
突出や減少は、無意識に取ってしまうパターン。
そのパターンと自分自身を重ね合わせない、
パターンはあってもそれが私ではないのだ、とわかること。
それがクリアの状態だと理解しています。
クリアでいることは、清廉潔白なのではない
クリアな状態、クリアでいることが
何も汚れていなくて、キラキラで、浄化されて美しいものだと
そんなイメージを持っている人がいるかもしれません。
私は、上に書いたようなことから
クリアがそんなに清廉潔白な状態とは思っていません。
むしろ、いろいろとやってきたからこそ今がある、状態だと考えています。
まぁ私の見解なので、違う感じ方をしている人はいると思いますが。
それぞれの色は、いろいろな面を持っています。
ポジティブな側面もあれば、ネガティブな側面もあります。
それはクリアも同じこと。
三原色を等分に含んでいるので、どの色のポジもネガも持っています。
クリアでいるとは、常に意識を向けている、
自分に対して光を当てて見つめている状態です。
それが苦しくなってくると、クリアのネガティブな側面が出て来ます。
眩しくて目をそらしてしまい、自分を見つめられない状態です。
そのネガティブな状態にすら氣づいて認めていく、
つまり、酸いも甘いも分かった上で意識に光を当てるのが
クリアの本来の状態のような氣がします。
光を当て続ける意味がわかっている、という感じがしています。
自分を見つめることは怖ろしくないですよ！
「自分自身を知りましょう」というと、
え〜、なんか怖い！と言われることがホントに多いです。
何が怖いのか、は私にもわかります。
自分でも知らないような得体の知れない何かがでてくるんじゃないか、
人に知られたら困るようなことが出てくるんじゃないか、
と思ってしまうからですが（笑）
そんなものはまず出て来ません、これホントの話。
普段の自分からは思いも寄らないような本音は出て来ますが
それが隠れているからこそ苦しんでいることの方が圧倒的に多いです。
ブッダは「人生は苦である」と言いましたが、
同時に「その苦しみから抜け出る方法がある」とも言っています。
それを、オーラソーマのクリアが表しているのです。
自分が何にしがみついているのか？（ブルー）
何に反発しているのか？（レッド）
それとも混乱しているのか？（イエロー）
そこを文字通り「クリア」にすることが
苦しみを理解し、苦しみから抜け出る方法だと感じています。
自分を知っていくと「苦しみ」から抜け出る方法がわかってきます。
その方法、オーラソーマで体験してほしいと思います。
