今日は図書館から借りてきていた本を読んでいました。
いわゆる評伝もの。
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「仏教学者 中村元 -求道のことばと思想」植木雅俊著
以前から仏教に興味はあって、
その際に読もうとする書籍に必ず名前が挙がるのが
中村元(なかむらはじめ)という学者さんのお名前でした。
なので、お名前だけは20年以上も前から知っていました。
ブッダの本もその頃に少しだけ読んだことがありましたが
今また仏教、しかも原始仏教に興味が出てきてからは
中村先生のお名前をあちこちで耳にするようになりました。
評伝なので、どんな人物だったか、
どのような考えで何をした人だったのか、
その際に周りの反応はどうだったのか、などが書いてあります。
筆者は100分de名著の「法華経」の回で解説をした
仏教思想研究家の植木雅俊氏。
もともと、植木氏の著作を探していて見つけた本でした。
読んでみて、まさか涙が出てくるとは…
思いもよりませんでした。
オーラソーマで学んだ概念が
仏教の中ですでに著されているのは知っていました。
ですが、それはオーラソーマの側から書かれていることば。
今回、評伝の一部としてですが
中村氏が長年研究してきた仏教、ブッダのことばから
ほぼ同じものを見つけて涙が出てきたんです。
中村は、仏典を比較しつつこうした”副産物”を取り払って、神格化され、人間離れしたブッダではなく、歴史的人物としての「人間ブッダ」の実像をクローズアップし、そこに「偉大な人間」の姿を見出している。
こうして仏教の目指したものが、”真の自己”の探求であったこと、人間としての正しい生き方を明らかにすることであって、葬式などの儀式とは無縁であったことを明らかにした。
「仏教学者 中村元 求道のことばと思想 植木雅俊著
第5章 原始仏教の研究に見る中村の独創性 76p より引用
なんでしょうね…
仏教に親しみ、オーラソーマに惹かれ、
そして今、原始仏教に惹かれている私のもののとらえ方は
もちろん有りでいいんだよ、とわかったというか…
とにかく肯定していいんだ、と思えました。
今度は中村氏の著作を借りてこようと思っています。